妻が双子を妊娠したのですが、まず何をやればいいんですか?
おめでとうございます!
いきなりできることは多くないです。
ただし、妊娠発覚のタイミングはその後の夫婦生活において
かなり重要な分岐点なのです。
そうなんですか?詳しく教えてください!
僕も教えてほしいです、、、
振り返ってみるとその時期から妻が冷たくなったような、、、
夫婦生活において妊娠は非常に重要な変化点です。
そのタイミングで役割が、夫婦からパパとママに変わります。
今まで築いてきた関係性を再構築する必要があるんです。
パパとママは、子育てという新規プロジェクトに突然抜擢された
仲間なんです。プロジェクトは立ち上げが重要。お互いの認識や
気持ちを共有し、アイデアを実行する必要があります。
どちらかがサボれば良い成果は上がらないでしょうし、不満が
溜まれば人間関係の崩壊ひいては鬱病になる可能性もあります。
会社の人間関係も同じですよね?
ひえぇぇぇぇぇぇ!そこまで考えてなかったよぅ!
僕が頑張って稼がなきゃ!程度にしか捉えてなかった、、、
私もです。先生、子育てというプロジェクトをうまくスタート
させるには何をすれば良いのでしょうか?
わかりました!私がたどり着いた
「妊娠が判明したらまず身につけたい習慣」
を5つ教えましょう!
妊娠が判明したら身につけたい習慣
- 所信表明しよう!
- 情報収集しよう!
- ママのサポートをしよう!
- 父子手帳をつけよう!
- パパマインドを醸成しよう!
5つの習慣を身につけると…
ママから愛されるパパになれます。
人は、大きな困難を共に乗り越えた相方に、苦楽を共にした仲間に、どんなに辛いことがあっても自分を受け入れてくれたパートナーに、信頼と無償の愛を寄せるものです。
子育てという共同プロジェクトに「二人」で挑み、困難を乗り越え、苦楽を共にし、受け入れ合いながら進めるためのスタートが適当でいいはずがありません。スタートを間違えると、お互い不満が溜まるため、人間関係は悪化し、ひいてはママもパパも鬱になる可能性さえあります。
私は、プロジェクトのスタートからこの5つの習慣を意識して実践することで、お互いの信頼関係を再構築できると考えています。単発的にやれば良いことではなく、コツコツと継続的に実行する「習慣」が重要なのです。
そして、ママが愛するパパのことを、子供も愛するようになるのです。
まずはできそうなことから実践し、習慣化してみましょう。
習慣1:所信表明しよう!
プロジェクトの開始時にはメンバー間で所信を表明しませんか?子育ても一緒です。プロジェクトのゴールは何だろう?自分は何ができるだろう?自分は今、どんな気持ちなんだろう?、、、成長して貢献できることが変わったり、考え方が変わったり、熱い思いがあったりした際には開始時に限らず、迷わず所信を表明しましょう。些細なすれ違いを防止できますし、相手の考えていることや、解決すべき課題なども見えてきます。
キックオフが大事
妊娠判明の瞬間、夫婦関係に大きな変化が起こります。男女からパパとママになるのです。同時に共同プロジェクトの開始を意味します。
妊娠判明時に以下を表明してみましょう!
- パパになった気持ち、パパ宣言
- 自分にできること、できるようにしたいこと、子育てにおける自分の役割
- 子育ての方向性、子供の将来について
この大きな変化に柔軟に対応できるかどうかは、生物学上の雄の強さの見せどころでもあります。パパが寛容さを発揮して、まずは妊娠に関するママの不安をすべて受け入れましょう。次にママの信頼を積み上げるためには、プロジェクトへの十分な貢献が必要です。この貢献度が、そのままママと子供のパパに対する評価結果となります。ママより貢献度が低いのに、ママと同程度の「幸せ」というプロジェクト報酬を受け取ることはできないことを認識しましょう。
【最優先】パパになった気持ちを表明しよう!
「言わなくても分かる」という考えは稚拙です。仕事ができる大人は、きちんと伝えたいことを伝えるものです。誰かと仕事する上では、間違って伝わる、あるいは伝わらない、といった事態の末路に「エラー&やり直し」が着いてきます。非常に効率が悪いだけでなく、信頼関係を失う可能性さえあります。
まずはプロジェクトメンバーに感謝することがあるのではないでしょうか?
「子供ができたことが本当にうれしい」「ママがいてくれて本当に良かった、幸せだ」
ママにとって妊娠は「嬉しい」と同時に「不安」なんです。パパがどう思っているか気になっているのです。お気づきでしょうか?この時点で、ママは既にプロジェクトの功労者なんです。ママがいてくれたからプロジェクトは始まったのです。素直に感謝と労いの言葉をかけるべきです。はっきりと口に出して伝えてみましょう!
そしてパパにも不安があることを伝えましょう。不安がない?そんなはずはない笑。
育休をとりますか?とるならどれくらいの期間?家事は代わりにやれますか?これからママの身に何が起こるかご存じですか?子供の育て方知っていますか?共働きなら、お金は大丈夫ですか?どの病院で産むのですか?里帰り出産するのですか?お腹の中の子は健康ですか?妊婦さんが口にできない食べ物や飲み物や薬を知っていますか?、、、
新米パパは何も知らないはずです。不安で良いのです。素直にママに伝えてみましょう。むしろ、ただ手放しに喜んでいるだけのパパを見たら、ママは逆に不安になります。お互いの不安を共有することで、よき理解者兼プロジェクトパートナーになれるのです。
そして不安に日々立ち向かった結果、「育休を半年とれることになった」「トイレ掃除は水曜土曜、ゴミ出しは月曜金曜、やり方知っているので私がやる」「つわりでしんどいだろうけど、食べないとね!ゼリーとカロリーメイト買ってきたから食べてみて!」、、、などの言葉が出てくるように。当事者として一つ一つの不安を解決していくパパの姿こそが信頼につながっていくのです。
妊娠6週目、新型コロナの影響で付き添いできず、妻が一人で医師からエコー診断の結果を聞きました。血相を変えて病院から飛び出してきた妻が涙ながらに「双子で、膜がなくて、ダメかも、心拍もなくて、、、」。私も頭が真っ白に、、、言葉は出ないのに涙は出そうに。
今思えば、まずは「ありがとう!妊娠おめでとう!」、そして「流れちゃってもしょうがない、そういうものなんだ、君は何も悪くはないんだよ。」という言葉をかけたかったです。
自身の役割を表明しよう!
これからパパが実施しようと思っていること、できるように努力したいこと、自分の思うプロジェクトでの役割を表明してみましょう!
ママ自身も自分がどうなっていくかわからない状況で、パパにこうしてほしい、ああしてほしいという指示をいちいち出せません。また、パパ自身も自分に発破をかけるつもりで、宣言することはとても良いことだと思います。
とはいえ、本当に何をすればよいのかわからないと思うので、以下のようなことを口に出してみるといいのではないでしょうか?
- 思っていること、考えていることはすぐに表明したい
- 妊娠出産育児に関することを勉強するから共有したい
- 今はできないことが多いけど、早く覚えて色んな家事を私がやりたい
- 妊娠出産育児に関する記録を私もつけてみたい
- パパとして家族を守れるように成長したい
この5つの宣言は、そのまま5つの習慣の言い換えです。役割なので、パパ自身の意思が乗るような宣言にした方が良いと思います。
この表明をコミットすることで、ママから大きな信頼を得ることができます。簡単なことではないですが、一歩踏み出してみましょう。
ゴールについて話し合ってみよう!
ママにとって大きなストレスの一つが、パパの教育方針が自分のそれと異なること。自分は常識を教えたくて叱っているのに、パパが可哀そうだからと甘やかす、、、すれ違う前に、どう育てたいか話し合ってみるのもいいと思います。
我が家ではどんな大人に育ってほしいか、家族の幸せって何かを夢レベルで話してみましたが、前向きな内容なので、二人で未来を想像して楽しくなりました。
ちゃんと自立した大人に育ってほしいなあ
将来は、みんなで心穏やかに過ごしたいなあ
とにかく生きていくための力を身につけてほしい
将来は、皆がやりたいことをやれる環境を作りたい
習慣2:情報収集しよう!
私が過去に情報収集した感じだと、だいたい以下5つに集約されます。
- 妊娠について:多胎、流産、死産、悪阻、腰背部痛、便秘、こむら返り、早産、妊娠高血圧症、発育異常
- 出産について:帝王切開、無痛分娩、病院選び、里帰り出産、産後ケア
- 妊娠育児用品の選定調達:車、チャイルドシート、ベビーカー、ミルク関連、お風呂関連
- お金のこと:育児休業給付金
- 保育園のこと:点数、認可保育園
それぞれの調査した内容は別途共有しますので、今回はトピックのみとしましょう。
習慣3:ママのサポートをしよう!
ママは出産に向けてお腹が大きくなります。それに伴って、メンタルも体調も不安定に、、、。そんな状態で自分だけでなくパパの身の回りのお世話、家のことまでできるでしょうか?家事は全て引き受けるくらいの気持ちで良いと思います。せめて、自分のことくらいは自分でできるようにしておきましょう。
ザリバン先生実践家事
料理、お風呂トイレ掃除、リビング掃除、玄関掃除、排水溝掃除、ラグ毛布などのクリーニング、洗濯、ゴミ出し、植物水やり、洗面所、布団干し
習慣4:父子手帳をつけよう!
母子手帳をご存じですよね?赤ちゃんの記録をつけたり、様々な情報が記載されている手帳です。これ、母子手帳はあるのに父子手帳は聞きませんね。ちなみに、母子手帳には妊娠中に気になったことを記載するページもあったりします。将来のお子さんへのメッセージにもなりますね。
これは、ぜひ父子手帳も作成したいところ。実はマイナーですが存在します。
<兵庫県西宮市の父子手帳>
他にもアプリで記録をつける方法もあります。
<トツキトオカ>
トツキトオカは奥様とも共有しながら、一緒に気付きや思いを記録しつつ、赤ちゃんの情報を得られるアプリです。このアプリを眺めているだけでも父親としての自覚が芽生えますよ!
習慣5:パパマインドを醸成しよう!
ここまで随所で触れている「パパの自覚」は、なかなか簡単に芽生えるものではありません。自覚があろうがなかろうが、やがて子供は産まれてきます。なので、まず行動してみましょう!
ママをサポートするために行動したり、正直に気持ちを伝えてみたり、収集した情報を共有したり、とにかく誠意をもってあたってみましょう。これらの行動の地道な積み重ねが、子育てのための当事者意識を育み、ママからの信頼へつながるのです。
ほかのパパが父親としての自覚をもった瞬間
- 赤ちゃんを沐浴させた瞬間
- 赤ちゃんと添い寝したとき
- 出産立ち合いにて、産まれた瞬間
- パパ向けの講演会に参加したとき
- 先輩パパの話を聞いたとき
ちなみに私は、妻に許可得て撮ってもらったエコーの動画を見たときでした。
生きてるんだなあ、可愛いなあと思いました。
まとめ
ママに愛されるために身につけたい5つの習慣をお伝えしました。とにかく、毎日の積み上げが大事。だから習慣なのです。難しく感じるかもしれませんが、ある見方をすると当たりまえのことだと気づけます。
「子育てはパパママ共同プロジェクトである」
プロジェクトを開始するために、進めるために、管理するために、実践する極々当然のことです。
所信を表明して、
情報収集して、
メンバーをサポートして、
記録をつけて、
自分を成長させて、、、
ぜひプロジェクトをうまく進め、困難を乗り越えた暁に、ママからの信頼と愛と、家族の幸せという報酬を受け取ってください。
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